カリフォルニアのサーファーにとって、物事が変わり始める日というのが一年に一度ある。非常に混雑したビーチブレイクで、農畜産物の品評会の脇で観覧車が周っているような場所の冴えないオンショアのヒザ波スポットだったのが、風の吹くパターンが変化し、海水温が下がって、太平洋岸北西部の季節が深まるにつれて、突然状況が一変し始めるのだ。
夏から秋への季節のシフトは、すべての本気サーファーにとって待ちに待った瞬間だ。誇りが被っていたステップアップボードを引っ張り出し、ブーツを新調し、体調を整える季節。ついこの前やってきたうねりもコンスタントな波をサーファーにもたらし、サンタアナ・ウィンドが吹いてクリーンなコンディションをカリフォルニアの海岸線にプレゼントした。
少し前の木曜日、すべての条件が整い、マリブのディオン・ペリオはクルマに飛び乗り、国境の南へと向かった。夜明け近くにビーチに着いたとき、ディオンを迎えたのはダブルオーバーヘッドのオフショアコンディション。ディオンはラインナップに急行し、波が打ちつけるようにしてブレイクしているビーチブレイクの中から自分なりにベストなピークをチョイスした。4時間後、大満足して海から上がってきたディオンはさらに南下し、お気に入りのタコス屋に立ち寄り、ホロウな波が割れるライトハンドのポイントブレイクでの午後のセッションに備えた。
サーフィン後は夕暮れ時のビール、友との談笑、国境を越えて帰宅という流れでこのデイトリップを締めくくった。
映像/編集:ジャスティン・ユング
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