大怪我からの復活宣言!アンドリュー・ヤコブソン

およそ2年半前、身長193cmのチャネルアイランズサーフボードチームのライダー、アンドリュー・ヤコブソンはフィジーのクラウドブレイクで、サーフィンによる膝の怪我としては最もひどい部類に入る重傷を負いました。カリフォルニアのロサンゼルスに拠点を置く20代半ばのアンドリューにとって怪我からの回復は長い道のりとなりましたが、長年の友人であるフィルマーのハンター・マルティネスとタッグを組んだ今回の動画では、復帰を果たすとともにこれまで以上のパフォーマンスを見せています。

アンドリューが最近Stab(スタブ・マガジン)のインタビューに答え、怪我からの回復やこれまでに乗ってきたサーフボードについて語った内容をこちらにも掲載します。

Stab:怪我から2年半になるよね。膝のあちこちを損傷したって聞いたけど、正式にはどんな診断だったんだっけ?

アンドリュー:オーケー。リップでワイプアウトして完全に波に巻き込まれた。波の力によって膝を脱臼して脚を後ろ側に持っていかれたんだ。正式な診断名は膝内側側副靱帯(MCL)断裂、後十字靱帯(PCL)断裂、膝蓋骨骨折、前十字靭帯(ACL)と膝外側側副靱帯(LCL)の損傷だった。後十字靱帯の再建は自分の腱の移植でできたけれど、内側側副靱帯の再建にはドナーからの提供を受けなければならなかった。僕に膝靱帯を提供してくれた人が超人みたいな人だったらいいなと思ってるよ!

サーフィンに復帰できるまでどれくらい時間がかかった?

サーフィンを再開するまでには7ヶ月かかったよ、それも最初は本当にゆったりとしたサーフィンだった。カリフォルニアのスウェルをリラックスしてサーフィンできるようになるまでには1年以上かかったよ。再びハワイに行ってこの動画を撮影したのは、怪我から17ヶ月も後のことだよ。

動画の最初の場面ではニーブレースをつけているのがわかるけど、怪我の後初めてこれだけパワーのある波に乗って恐怖心はなかった?

うん、パナマのシルバーバックスの波は僕がこれまでにサーフィンをしてきた中でも最もヘビーでトリッキーな波の1つだよ、特にバックサイドの波はすごいね。また膝をひねるんじゃないかってものすごく不安だったけど、挑戦せずにはいられない良い波だったんだ。

ちょうどシルバーバックスでのセッションについて質問しようと思っていたところだよ。最初の波で両脚を前後に持っていかれているよね、痛そうだ。

うん、痛かったよ(笑)。トランクスに結びつけていたライフジャケットが顔面にかぶさって海中から泳いで出るのが大変だった。ニーブレースも完全に外れてしまっていて、それが一番良くなかった点だね。残りの旅の行程はニーブレースなしで行くことになった、でもたぶんそうなる運命だったんだと思うよ。実際ニーブレースを失くしたことによって、ニーブレースなしで、ニーブレースに頼らずにサーフィンをする機会ができたんだ。最初の何本かはまるで素っ裸でいるような気分だったけどね。

君の身長は193cmだよね。動画ではWeirdo Ripperの他にもチャネルアイランズサーフボードのスタンダードなサーフボードを何枚か使っているね。身長の高いサーファーの参考として、普段使っているショートサーフボードのサイズを教えてくれる?

動画で乗っているのは、Rocket WideとFlyer、そして動画を通して多く使っているのがFeverだよ。僕が使っているそれぞれのサーフボードのディメンションは次の通り:

Rocket Wide: 5’10 x 19 3/4 x 2 9/16

Flyer: 6’0 x 19 1/2 x 2 9/16

Fever: 6’2 x 2 1/2 x 19 5/16

アタマからそれ以下のサイズの波ではこれより大きいショートサーフボードだとちょっとスティッキーな感じがするんだ。身長が高いサーファーには思い通りに扱いこなすのは難しいと思う。

今回の動画では、東海岸で撮影された場面もいくつかあるよね。南カリフォルニアの波とノースイーストの波、どちらかを選ぶならどっち?理由も教えて。

どちらかを選ぶなら南カリフォルニアだね。理由は年間を通していつも安定したコンディションだから。イーストコーストでサーフィンするのは大好きだし、いい波が来た時に向こうに住んでいる友達とサーフィンに行くのも大好きだよ。あそこで波がいい波がきたときは本当に最高なんだ。

またフィジーに行く予定はある?

もちろんだよ、あのときのイメージを克服したいんだ。この夏に行く予定だったんだけど、その途端に世界がシャットダウンしてしまったんだ。また行ける時が来たら、すぐに行きたいと思っているよ。