イェデン・ニコルの“ステルスボマー”についてのSurfingMag.comでのちょっとした記事。
5’9”×18 7/8”×2 1/4” 26.4L
年齢:29
身長:5’9”
体重:175lbs
デンパサール国際空港は世界中からバリへとやってきた旅行者たちでごった返していた。そんな人たちの一人、アシュリー・オズボーン(ジュリアン・ウィルソンの美人の彼女)は偶然にも我々と同じフライトで、イェデン・ニコルの前で他の乗客がはけるのを待っていた。イェデンは見たこともないほど大きなボードバッグを引きずっていて、その中には8本もの真新しいチャネルアイランズサーフボードのボードが入っていた。バリでは3本しかボードを持ち込むことが許されていない。だが、「こりゃ完璧だ」とイェデンは言う。「アシュリーの後ろにいればいいよ。この税関吏はアシュリーに心を奪われるはずだからね」
無駄だった。
「バリに持ってきたボードは何本?」税関吏は怪しいぞといった感じでイェデンを凝視し、パスポートを返却しながらイェデンに尋ねた。
「えーーーっと、ほんの数本だけ。しかも全部古いやつで、そこらじゅうにペンキがついちゃってるんだ」s
「持ち込みできるのは…」
「すいません」アシュリーだった。親切にも彼女はその税関吏の言葉を遮ったのだ。「申し訳なんだけれど、私のパスポートをまだお持ちじゃない?」
イェデンはすでにパスポートを返してもらっていたので、すぐにその場を立ち去り、振り返らなかった。アシュリーから輝くような笑顔を向けられた税関吏は、そのことに気づくことさえなかった。
—ザンダー・モートン
イェデン:このトリップには8本のボードを持ってきた。長いボードを2、3本と、いつものショートボードを数本、それとこのThe #4さ。これは基本的に遊び用のボードなんだけど、もっとショートボードっぽい動きをするデザインなんだ。ここに持ってきたのは全部新しいボードだから、調子がいいかどうかなんてわからなかった。もしどれも調子がよくなったときにがっかりしたくなかったから、保険をかけておきたかったんだ。それにしても、税関でお金を払わなくてよかったのはすごくラッキーだったね(笑)。あれは上手くやれたよ。だって、彼らがすぐポケットにお金を入れちゃうのは知ってるでしょ。とにかく、このボードは見た目からして最高のボードだよ。デーンと一緒に行ったモロッコで乗らせてもらって、気に入ったボードのコピーなんだ。そのときのは相当よかったよ。だから今回も調子いいだろうね。でも、ラッキーなことに他の7本のボードが全部調子いいんだけどね。このボードがあるっていうだけでテンションが上がってくる。それに、次のスウェルがやってくるまで繋ぎで乗るには最高のボードなんだ。
撮影:コーリー・ウィルソン
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