そして現在…カマレイ・アレクサンダーからの短い言葉

コンテストシーズンのノースショアにおいて、カマレイ・アレクサンダーはハワイアンサーファーの考え方を見事に表現してくれた…

 

カマレイと、11’3”×21 1/2”×3 1/2”のトリプルストリンガー・メリック-Big Gunあるいはm-bgmbg

 

トラビス・リー:それでカマレイ、オアフ島のノースショアは君にとって第2のホームだと思うんだけど、君の実際の家はどこなの?

 

カマレイ・アレクサンダー:僕はカウアイ島の東側にあるカパアというところの出身なんだ。

 

トラビス:君は最近HICサンセットプロで3位に入賞したよね。おめでとう!そのときはなんのモデルに乗っていたの?

 

カマレイ:ありがとう!あれはクールな経験だったよ。そのときはアルがアンディ(AI)のためにシェイプした6’5”のThe MSGに乗っていたんだ。最高に調子が良かったよ!

 

トラビス:君はかなりのんびりな性格をしてるけど、自分自身や自分のサーフィンに対してゴールを設定してるの?それともクルーズして流れに身を任せる感じ?

 

カマレイ:昔は流れに身を任せる感じだったし、ゴルフもよくやっていたよ。でも、今年は自分のサーフィンに対してもっとシリアスに取り組んでいて、頑張っているよ。軽くジムにも通っているし、トレーニングもしてるし、波が相当に小さいときでもサーフィンしてるんだ。それらをすべてこなしている。今年の最初のイベントでは、表彰台に上がるっていうゴールを設定してたから、それが実現できて本当にうれしい。そして、これからのイベントで3つのうち1つでは優勝したいって思ってる。究極のゴールはトリプルクラウンで勝つことだよ。

 

トラビス:というと、以前よりもより集中しているし、この冬は自分のサーフィンに対していくつかゴールを決めているってことかな?

 

カマレイ:そうだね。常に日常レベルで自分のサーフィンを向上させるように研究しているよ。今日はサニーといっしょにサーフィンして、一日中彼からアドバイスをもらったりコツを教えてもらったりしていたよ。

 

トラビス:サニーのほかには誰といっしょにサーフィンしたい?

 

カマレイ:そうだなぁ、カレン、スレーター、ドリアンなんかはもちろん、ネーザン・フレッチャー、ジュリアン・ウィルソン、ガダスカス兄弟とかはいっしょにサーフィンしてみたいね。

 

トラビス:ここでは誰とツルんでいるの?毎日いっしょにサーフィンしたりするのは誰?

 

カマレイ:マクア、サウル・オーティズ、チャーリーとダスティン・バーカ。ダスティンは今、怪我をしてるけどね。

 

トラビス:次はランダムな質問。オアフ?それともカウアイ?

 

カマレイ:カウアイ。

 

トラビス:ほとんどの人は知らないことだけど、君にはきれいな奥さんがいて、もうすぐ赤ちゃんも生まれるよね。どんな気分?

 

カマレイ:すごく興奮してるよ!女の子が生まれるんだ。母子ともに健康であればそれでいいと思ってる。とてもエキサイトしてるし、これらのことが今年の成績に繋がっているんだよね。

 

トラビス:それで、僕が一つ気づいたことは、君がいつもとてもクールなボードを持っているってことなんだ。レール付近に凹みが施されたボードとか、厚いんだけどレールに向かってきれいにフォイルされているボードとか、クアッドやファイブフィンセッティングのボードとかね。特に今年は6チャンネルを施したボードが多かったし。それにはどんな理由があったの?

 

カマレイ:そうだね、いろんなものを試すっていうのは、自分のサーフィンをレベルアップさせる上で重要な役割を果たしてると思う。できるかぎり自由にサーフィンしたり、できるだけ多くの波をキャッチしたり、バレルの中でできるだけ速く走ったり、できるかぎりレールを使うようにしたり、すべての波でパワーを最大限生かせるようにしたり、そんな風にトライしてるんだ。

 

トラビス:もう少し詳しく説明してくれる?

 

カマレイ:うん。そういったアイデアを持ってるって言ってるわけじゃないけど、僕は調子がいい部分を採用して、自分のボードに反映させるようにしてるんだ。

 

トラビス:OK。じゃあ、一つ一つ聞いていこうか。レールに沿って溝が入っていて、コルゲーテッドレールと呼ばれるデザインについてはどんなフィーリングを得ているの?

 

カマレイ:これはティンルーフ理論なんだ。つまり、そういった溝を掘ることによってボードがより強くなり、ボードを折ることが少なくなる。それに、必要に応じてボードを掴むことも容易になってるよ。

 

トラビス:君のボードは特に胸の下辺りにボリュームがあって、それが上手い具合に隠されているんだけど、それについてはどう考えてるの?長めのボードなんか、センター部分は2 3/4”の厚みがあるのに、レールに向かってすっと厚みが取れて2 1/2”以下になってるよね。

 

カマレイ:そうなんだ。胸の下の部分に厚みを持たせるとパドリングがすごく楽になるし、より簡単に波をキャッチできるようになる。でも、レール付近の厚みを薄くセッティングすることによって、厚いままのぼてっとしたレールより簡単にターンができるようになってるよ。

 

トラビス:6チャンネルは?

 

カマレイ:今年はショートボードのモデルをオーダーするときに6チャンネルを頼んだんだけど、すごく気に入っているよ。スピードが出るしね。だから、基本的にはすべてのボードに対して6チャンネルをセットしてもらったよ。今のところ最高に調子がいいね。お気に入りだよ。

 

トラビス:じゃあ最後に、クアッドのフィンセッティングは?全部のボードがクアッドなの?あと、ノースショアだったらどのポイントが一番クアッドのボードに適してると思う?

 

カマレイ:クアッドは最高のフィンオプションだよ。なんて言ったって、バレルの中で速く走っていけるからね。パイプやバックドアのような長いバレルのポイントで乗るのも好きだし、サンセットのようなポイントでも威力を発揮する。はっきり言って、クアッドはどんなポイントでも調子がいいよ。ただ、どこにフィンの場所を設定するかの問題だね。

 

トラビス:ハワイで暮らしているわけだけど、どのサイズのボードが一番よく使う?

 

カマレイ:そうだなぁ、まだ本格的に波が上がってない今シーズンは、6’0”かな。でも、いつものシーズンなら6’8”とか6’10”だよ。

 

トラビス:僕は昨日、タナー・ガダスカスと一緒にいて、彼が口に泡を立てながら話していたんだけど、君が11’0”のボードで、ベストを2枚着てパドルアウトしていくのを見たって言ってたよ。それはトレーニングなの?なんでベストなの?

 

カマレイ:もし僕がそれを着なかったら、それがどんな感触なのか知ることはできないでしょ?波が大きくなってからいろんなことがわかったって遅いし、だからこそあらかじめ準備しておかなきゃいけない。練習が完璧を作り出すんだ。

 

トラビス;今日は時間を取ってくれてありがとう。ハレイワでは頑張って。

今のところ、カマレイはトリプルクラウンの最初のイベント、リーフ・ハレイワプロでラウンドオブ128を戦うことになっている。カマレイの現在のスポンサーは、Analog、Gravis、Channel Islands、Da Kine、Cliff Bar、Nixon、Electricになっている。