ケリーは5’9” The Fred Rubble ラウンドピン クアッド設定で勝利を飾った。おめでとう、ケリー!
過去11度のASPメンズ世界チャンピオンに輝いている、ディフェンディングASPメンズ世界チャンピオンのケリー・スレーター(アメリカ合衆国/40歳)が、パンピングな4〜6フィート(1.5〜2メートル)サイズとなったクラウドブレイクの決勝でガブリエル・メディナ(ブラジル)を抑え、自身のツアー通算49勝目となるボルコムフィジープロのイベントチャンピオンとなった。
2012 ASPワールドチャンピオンシップツアー第4戦ボルコムフィジープロは、今日劇的なファイナルで幕を閉じた。世界最高峰のレフトハンダーで、ケリーとガブリエルの両選手が限界を極め、超ハイパフォーマンスな戦いを披露した。
ファイナルで対戦した若手のガブリエルを相手に、ケリーは最初から勝負に出て序盤戦で早くも8.33と9.83ポイントをスコアし、ガブリエルをロープに追いつめることに成功。しかし、このブラジル人はまったく焦りも見せずに、8.60ポイントをスコアしてケリーを追撃する。最終的にケリーの序盤の攻勢が勝敗を分け、ケリーがガブリエルを上回って見事な勝利を手にした。なお、ケリーがマンオンマンのヒートでガブリエルに勝ったのはこれが初めて。
「そろそろガブリエルには勝たなきゃいけないころだったからね」とケリーは言う。「彼には昨年の後半戦で負けてばかりだった。彼はこの先20年、誰と対戦しても勝てる才能を持ったサーファーだよ。彼は、自分自身は物が違うということを、今回のクラウドブレイクとレストランツではっきりと多くの人に証明して見せたんだ」
ケリーはディープなチューブライディングと難易度の高いターンを次々と披露し、優勝を意識している姿勢をまずは今日のセミファイナルで明確に示し、イベントを通して自身2度目のパーフェクト10に成功させた。
「自分のすべてを出し切ったよ」とケリーは言う。「バレル・セクションとターン・セクションが目の前にできてきて、やりたいと思うことはなんでもできる波だった。僕にとってパーフェクトなキャンバスだったよ」
ブラジルのリオデジャネイロで開催された前戦をキャンセルしたケリーは、フィジーを終え、ASPワールドチャンピオンシップツアーのランキングを8位から2位にまで上げてきた。
「ツアーに参戦するサーファー全員が優勝を目標にしているはず」とケリーは言う。「複数のイベントで優勝すると自然にワールドタイトルに繋がる。だけど、今の時点で最大に集中している点は、最高のサーフィンをするっていうことだね。今日はコンディションも最高だった。勝つ者もいれば、負ける者もいるけど、波がよければ全員ハッピーだよ」
ボルコムフィジープロで準優勝した若手のグーフィフッター、ガブリエルはASPワールドチャンピオンシップツアーのランキングを29位から一気に13位にまでジャンプアップさせた。
「結果にはかなり満足だよ」とガブリエルは言う。「最高の波が今週の間ずっと続いて、最高の遠征になったね。今シーズンは、結果という面でまだ大きなことを成し遂げていないけど、今回ファイナルに進出できて嬉しいよ。優勝したケリーにはおめでとうと言いたい。やっぱりケリーはさすがだったね」
今回ボルコムフィジープロで3位に入賞し、過去2度ASPメンズ世界チャンピオンに輝いているミック・ファニング(オーストラリア)は、今回のイベントを終えて再びワールドランキングでトップに立った。イベントを通して最高のパフォーマンスを披露し、金曜日の巨大な波で圧倒的なパフォーマンスを見せたミックは、ガブリエルとのセミファイナルではリズムを掴むことに苦労していた。
「今朝の自分のリズムは完全に合っていなかったね」とミックは言う。「残念だけど、こんなヒートもあるよ。ランキングのトップは嬉しいけど、まだシーズン序盤だから大きな意味はないよ。でも、現在のサーフィンには手応えを感じてるから、自信はあるよ」
フィジーで弟のダミアンと共に多くのリスペクトを集めているのが、C.J.ホブグッド(アメリカ合衆国)だ。今朝のアドリアーノ・デスーザ(ブラジル)とのクオーターファイナルでは、ヒート終盤で見事な9.97ポイントをスコアして、セミファイナルに進出した。
「幸運にもあのいい波が僕のところにやってきたんだ」とダミアンは言う。「アドリアーノが手強い相手であることは十分わかっていたし、実際に彼はそれを証明して見せていた。僕は、ヒート序盤はリズムが掴めなくて、一時は土俵際まで追いやられたよ。彼は今シーズンずっと調子がよくて、セミファイナル以下の成績はないはず。そんな中、あの波がやってきたんだ。アナウンサーがスコアを読み上げた瞬間は最高の気分だったね」
弾みのついたダミアンだったが、セミファイナルでイベント勝者のケリー相手に、いいところが出ずに終わった。今回、同率3位に入賞したダミアンは、ASPワールドチャンピオンシップツアーのランキングを15位から12位にまで上げてきた。
ボルコムフィジープロのハイライトは以下まで。www.volcom.com/fijipro
2012年ASPワールドチャンピオンシップツアーの次戦は、8月16日から27日にかけて行われるビラボンプロチョープー。
詳しく知りたい人は以下まで。www.aspworldtour.com
ボルコムフィジープロ ファイナル結果:
1 – ケリー・スレーター(アメリカ合衆国)18.16
2 – ガブリエル・メディナ(ブラジル)10.87
ボルコムフィジープロ セミファイナル結果:
SF 1: ガブリエル・メディナ(ブラジル)13.93 def. ミック・ファニング(オーストラリア)6.57
SF 2: ケリー・スレーター(アメリカ合衆国)19.50 def. C.J. ホブグッド(アメリカ合衆国)13.50
ASPワールドチャンピオンシップツアー トップ5(ボルコムフィジープロまで):
1. ミック・ファニング(オーストラリア)24,750 pts
2. ケリー・スレーター(アメリカ合衆国)23,700 pts
3.ジョエル・パーキンソン(オーストラリア)23,700 pts
4. アドリアーノ・デスーザ(ブラジル)22,400 pts
5. タジ・バロウ(オーストラリア)20,950 pts