サーファーマガジンインタビュー:アレックス・グレイ

アレックスはサーファーマガジンのジェフ・マルと行動を共にし、ボルコムフィジープロ期間中に行われたエピックなクラウドブレイクでのパドルセッションについて語った。

 

アレックス・グレイ、ガンがよく似合う男。撮影=マーセン

 

先日の歴史的なクラウドブレイクのセッションに続いて、アレックス・グレイは物議を醸し出したコンペティションの一時中断について、ボルコムフィジープロのネット配信が切れてしまったときになにが起こっていたかについて、そしてこのセッションがいかにしてビッグウェーブサーフィンに変化をもたらしたかについて語ってくれた。

 

今日のことについて教えてくれる? どうやってセッションが始まっていったの?

アレックス「今日は僕がサーファーとして経験してきた中で最もグレートな一日に数えられるね。15フィート以上のこんないい波のクラウドブレイクに巡り合えて、その場に偉大なビッグウェーブサーファーやワールドツアーサーファーと一緒にいられるということは、何事にも代えられない出来事だよ」

今日のイベントを中止するアナウンスがされたとき、君たちはどんなことを考えていた?

アレックス「正直に言えば、僕は今日、イベントが行われているところを見たかった。多くのWTサーファーはその才能を活かして自分たちがどこまでできるのか証明して見せたと思うし、自分自身たちも驚くパフォーマンスを披露できたと思うよ。でも、イベントが中止になったことで、やってきた10本の波のうち9本は世界でもベストなビッグウェーブサーファー40人によって乗られることになったんだ。そして、今日もう一度同じようにみんながパドルアウトしていった。生涯の記憶に残る波に乗ったはずだよ」

海の中での雰囲気はどうだったの?

アレックス「雰囲気は最高だったよ。ビッグウェーブの世界は競争や友情、友好で満ちているんだ。みんなが順番を回しながら『ゴー!』って声を掛けて、すごい波をメイクし合ったときにはハイファイブを交わす。もう信じられない光景だよ。経験のあるウォーターパトロールの人が海を巡回してくれていたから、ほとんどの人がパドルベストを着ているだけとか、ボードショーツを履いているだけとかで済んだんだ。あと、カイボーグとジェイミー・ミッチェルが海にいたおかげで、変な波に手を出したりしないで、レベルそのものが上がったんだと思う。クラウドブレイクは世界で最も強烈な波の一つだし、たぶんツーウェーブホールドダウン(ワイプアウトしたときに海中で波を2本やり過ごすこと)が最もやりやすい場所でもある。今日はそんな状況を目にするには絶好の日だね」

一番の波に乗っていたのは誰だった?

アレックス「今日一番の波はデイブ・ワッセルが乗っていたね。ネットでフリーサーフセッションがライブ配信されると決定したら、デイブは10’2”のボードでパドルアウトしていって、いきなりそのベストウェーブをゲットしたんだ。ラインナップについてから1分も経たないでその波に乗っていったよ。セットの一本目の波をキャッチした彼に向かってみんな絶叫していた。なんていったって、彼の髪の毛はまだ乾いていたんだからね。テイクオフのドロップはえげつなくて、それからフォームボールをやり過ごしたあとに、ボードをスライドさせながら、グランドキャニオンばりにディープでワイドな緑の洞窟の中へスタンディングで入っていったんだ。メイクしたあと、デイブはそのままボートに戻っていって、ビールをプシュッと空けていたよ。彼はまさにレジェンドだね」

 

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