“モーメンタム”の同窓会

ケリー・スレーター、ロブ・マチャド、テイラー・ノックスなどのサーファーが、1992年発売のテイラー・スティール・フィルム“モーメンタム”の同窓会に集まった。

1990年代のケリー・スレーター。写真:トム・サーベイ

1992年、フィルムメーカーのテイラー・スティールによる最初のサーフムービー‘モーメンタム’が、サーフィンカルチャーのアグレッシブなスタイルへの変化をもたらした。ここ2週間の間、スマトラの海岸沖にあるインドネシアのメンタワイ諸島で“モーメンタム”の同窓会が開かれた。

 

その世代のアイドルとなったサーファーが全員参加。ケリー・スレーター、ロブ・マチャド、テイラー・ノックス、シェーン・ドリアン、カラニ・ロブ、ベンジ・ウエザリー、ロス・ウイリアムス、クリス・マロイに加え、テイラー・スティールと地元のプロであるリザール・タンジュンもそこに集った。

 

マチャドと共に南カリフォルニアから同窓会の場に到着したノックスは、ツイッターでは興奮を隠さなかった。「この旅でまた仲間とつるむことができるなんてドキドキだよ!」。そこにテイラーが割って入ってきた。「今日のモーメンタム同窓会にはマジで興奮だよ! みんなと騒げるのが今から待ち遠しいね」

 

サーフィン史に名を刻む偉業も、“モーメンタム”から始まったと言っていい。現在、2012年ワールドツアーで2位につけるスレーターは、49度の大会優勝を含む11度の世界タイトル獲得という圧倒的な記録を達成している。

 

希代のフリーサーファーとして現在ほど認知される以前の2000年に、マチャドはパイプマスターズでの勝利を含む2位という成績を残している。なお、マチャドの最低の成績は1999年の14位というランキングだ。ドリアンは2000年にスペインのムンダカで勝利し、キャリアでベストとなる4位でフィニッシュするなど、サーキットでも成功を収めている。近年はより大きな波に乗ることへ興味がシフトしていき、XXLビッグウェーブ・アワードを獲得するなど活躍している。

 

グループのほとんどのメンバーは6月30日にメンタワイの波を堪能。例えば、スレーターは29日に到着している。ASPのワールドツアーが2ヶ月の中休みに入り、最年長でありツアーに今でも残っている唯一の二人であるスレーターとノックスが、コンペティションから解放されたからだ(“モーメンタム”はワールドツアーのルーキーであるコロヘ・アンディーノが生まれる2年前に発表された)。この同窓会は今年後半に発表されるプロジェクトのために撮影されている。

 

ESPN.comより