CI Mid!! ブリット・メリックが詳しく解説

ここ数ヶ月の間にCI Midは2020年のラインナップの中で、どのサーフボードよりも多くの話題を集めました。正確に言うと、最も話題を集めたのはおそらくFishBeardですが、このCI Midもそれに迫る人気です! 新しい動画では、この”卵”のような形状のサーフボード誕生の背景がわかる詳しい情報や映像と、「このサーフボードに乗るとなにが変わるのか」をさらに詳しく掘り下げた解説をお届けしたいと思います。

「チャネルアイランズサーフボードでは、パフォーマンス性を最も重視しています。」チャネルアイランズサーフボードのリードシェイパーでデザイナーのブリット・メリックは言います。「私たちはまっすぐに速く進むサーフボードを作るだけでは決して満足しません。私たちは自分たちが追い求めるスピード、フロー感、そして滑りを実現したいと考えていますが、同時に思い通りのターンもできなければならないし、最高のサーフィンができなければなりません。ですから、CI Midの開発にはそういった哲学を取り入れています。」

「50年以上続いてきたチャネルアイランズサーフボードにおける素晴らしいものの1つが、ものすごい数のテンプレートのデザイン・コレクションとその歴史、そしてロッカーやサーフボード作りに関わるすべてのものです。」ブリットは続けます。
「1970年代、私の父アル・メリックはウエボ・カリエンテ(スペイン語で”熱い卵”)と呼ばれるサーフボードに乗っていたのですが、それは実に美しい形をしたミッドレングスの卵形のサーフボードでした。私たちは工房でこのサーフボードの写真を何枚も見て、そこからたくさんのヒントを得て、当社のアーカイブコレクションをとことん調べ、その中からこのカーブを再現するためにいくつかの古いテンプレートを採用しました。こうして完成したのがCI Midです。また、ボトム形状を新しくしてモダンサーフボードのような乗り味を目指しながらも、父がずっと昔に作り上げたクラシックな雰囲気とたたずまいを失わないようにしました。

CI Mid(Midlength)は、南カリフォルニアで活動するサーファー、デヴォン・ハワードとの楽しいコラボレーションから生まれたモダンでクラシックなデザインのサーフボードです。彼は過去20年に渡って、このジャンルのサーフボードに乗り、改良をしてきました。「このタイプのサーフボードが持つ様々な特徴を全てブレンドして、1枚のサーフボードに仕上げたかったのです。」ハワードは言います。「CI Midはクリーンで長いレールの入ったトラディショナルな”卵”のようなシェイプとアル・メリックが1970年代半ばに乗っていたウエボ・カリエンテと同じシングルフィンが特長的なサーフボードですが、アルが史上最高のシェイパーだと言われる所以であり現在のデザインの主流となっているレール、ロッカー、ボトム形状によって、より新鮮さ、繊細さ、自由を感じることができます。」

CI Midは控えめなミッドレングスであり、ロッカーが徐々に入り、前方向に向かってボリュームが入っているので、パドリングが簡単で、トリムでのスピードをより楽に出すことができます。ダブルバレルコンケーブ、緩やかなロッカー、テールへと少し内側に入ったレールなど現在主流のデザインによって、瞬時に飛び出し、回転も自由に行うことができます。さらにブリットは言います。
「CI Midはレールが長いので、波のハイラインをキープして抜けるために必要なスピードやグライド感があり、空中を滑走しているような感覚が得られるとともに、ターンしながらしっかり波のフェースを上下に走ることができる、緩急のある上手いサーフィンができるサーフボードです。」

フラットな波、小さい波でも頼りになるCI Midは、ショルダーサイズからオーバーヘッドのポイントブレイクでのサーフィンで最も威力を発揮し、サーフボードの上で流れに身を任せ、完全に信頼してスピードに乗ってコントロールをしながらターンを切ることができます。

CI Midのミニマリストなロゴもまたチャネルアイランズサーフボードのアーカイブから採用したもので、アル・メリックが1970年代に自分のサーフボードにつけていたロゴです。すべてのストックサーフボードは職人技によるカラフルなレジンカラーで仕上げています(60z x 40z / 60z)。

サーフボードはフィンによって良くも悪くもなります。CI Midの開発に続いて私たちは再びデヴォン・ハワードやTrue Ames Finsの仲間たちと協力を重ねながら、CI Mid用のカスタムメイドのフィンセットを開発しました。この2+1のフィンセットは、CI Midのハイパフォーマンス性を最大限に引き出しながら、センターフィンを少し調整するだけで幅広いコンディションの波に対応する汎用性を持ち合わせます。

ストックサーフボードには3色、7サイズのご用意があります。またカスタムオーダーについてもお近くのサーフショップへご相談ください。

サーファー

デヴォン・ハワードクリフ・カポノセージ・エリクソンデーン・グダウスカス

撮影

Sean LeshAlex KilauanoRyan Cannon (Lograp)

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