セバスチャン・ジェッツが2012年リーフハワイアンプロで優勝

セバスチャン“シーバス”ジェッツが6’2”のラウンドピンThe Protonを擁して優勝を果たし、2013年のワールドツアーにクオリファイを決めた。

プロ通産5年のキャリアの中、初のメジャー・イベント優勝をリーフハワイアンプロ果たしたカウアイ島出身のセバスチャン・ジェッツ(ハワイ)が、同時に2013年のASPエリートツアーにクオリファイした。優勝までの道は険しく、途中トップスターのジョン・フローレンス(ハワイ)、サニー・ガルシア(ハワイ)、ジュリアン・ウィルソン(オーストラリア)、そしてアレホ・ムニーツ(ブラジル)などに勝利して、価値の高い優勝となった。優勝の賞金$40,000 を獲得したジェッツは、また30回記念のバンズ・トリプルクラウンオブサーフィンのシリーズランキングで首位の座に立った。今日は、オーバーヘッドの距離が長い十分コンテスタブルな波で、高いスコアメイクを可能とする絶好のコンディションとなった。

4,000人以上の熱狂的なサポーターたちの多くを味方につけ、どんどん弾みをつけたジェッツは、ついにフローレンス、パタッチア、そしてムニーツとのグランドファイナルに進んだ。バンズ・トリプルクラウンのディフェンディングチャンピオン、フローレンスのサポーターも当然多く、ついにジェッツの力量が試されることとなった。ジェッツは見事な試合運びで35分ファイナルの20分の時点で大きなリードを握った。

フローレンスは終盤、反撃に出て、リバース・360・エアリアルを含むパーフェクトに近い9.2ポイントをマークすることに成功したが、今日のジエッツはその後、さらに高い9.43ポイントにスコア。両者の見事な攻防は大観衆を魅了させ、二人は大きな喝采を浴びた。最終公式スコアは以下となる:

優勝ジェッツで 17.76ポイント; 2位フローレンス– 14.7 ポイント($20,000); 3位フレッド・パタッチア – 13.5 ポイント($12,000); そして4位ムニーツで 8.7ポイント ($10,000)となった。

「ハワイシリーズを迎え、実はサーフボードの調子がこれまで最高の出来に仕上がって、ライディングに大きな手応えを感じていたんだ」とジェッツは語った。「知ってると思うけれど、最近数年怪我に泣かされてきたんだ。だけど、今はすべてが完治して体も最高のコンディションで、本当に嬉しさで一杯だよ。どの選手との対戦が組み込まれても、それをプレッシャーとしないようにして、常に自分との戦いにのみに集中するように心がけたんだ」

今回優勝したジェッツだが、最終戦のパイプラインに出場するために次戦のバンズ・ワールドカップ・アット・サンセットビーチでは上位に入賞し、バンズ・トリプルクラウンのチャンピオン争いに残ることが出場への条件となる。
「試合前は、確かに2013年のエリートツアーへのクオリファイを意識していたけれど、まさかバンズ・トリプルクラウンのチャンピオンタイトル争いに参戦できるとは想像もしなかったよ。サンセットには苦手意識がある。過去にいい成績を残したことがないからね。これまでハレイワでもそんなにいい成績を残しているわけじゃなかったから、今年は1つ殻を破る年になることを願うよ。パイプラインに出場できれば最高だね。自信もあるし、パイプラインでのコンペは大好きだよ」

ムニーツ、ビード・ダービッジ(オーストラリア)、そしてトム・ウィタカー(オーストラリア)とのセミファイナルでフローレンスは、イベント通して最も高いスコア・ヒートでトップ通過。首位フローレンスが18ポイント、2位ムニーツが17.70ポイント、3位ダービッジ17.27ポイントそして4位のウィタカーが12.17ポイントだった。

今回、ピークを持ってくるタイミングが少し早すぎたフローレンスだが、それでもバンズ・トリプルクラウンのタイトル防衛に向けて絶好の位置につけた。世界チャンピオンタイトル争いからのプレッシャーを逃れたフローレンスだが、1年間それを争ったという事実が大きな自信になり、より充実した姿でより高いパフォーマンスを目指す。
「優勝したジエッツに大きな喝采を送りたいね。どうやら彼は来年エリートツアーにクオリファイしたみたいだし」とフローレンスは語った。「ハワイ出身者がツアーに増えることを喜んでいるよ。特に彼はポジティブで、そして常に笑顔でみんなを喜ばせる存在だからなおさらだね」

「自分も毎年先輩たちを見て学んでいる自覚がある。すべてのヒートが勉強で、しかも負けから学ぶことが大きいんだ。学んだことを次の勝利に繋げるだけだよ」

副賞が$100,000に昇るバンズ・トリプルクラウンのチャンピオンタイトル防衛についてフローレンスは、さらにこう語った。「副賞は、本当に助かる。獲得できれば当然嬉しい。だけど、実はバンズ・トリプルクラウンのタイトルの最大の魅力は、その賞金じゃなくて、その名誉だよ」

2007バンズ・トリプルクラウン・チャンピオンのビード・ダービッジ(オーストラリア)は、今回のイベントを同率5位で終えた。セミファイナルでは、17.27ポイントに成功しながらの敗退は不運だった。2013年のエリートツアーに残るために、ダービッジは今回のイベントで上位の成績が必須だったが、これでいい位置につくことができた。彼の過去のサンセットの実績から考えれば、クオリファイの確率も高いといえる。

「長いこと待ったけれど、ついにいいコンディションに恵まれて最高のファイナルデーだったよ」とダービッジは語った。「あと一歩でファイナル進出を逃したけれど、それでもバンズ・トリプルクラウンで最高のスタートを切ることができたね」

「フローレンスとのセミファイナルのコンディションは最高だった。彼は時の人で、彼がパドルアウトすると不思議にコンディションもよくなっていくんだ。本当にこれからはフローレンス時代だね。自分も粘り強くついていきたいな」

「ハワイでは毎年好調だよ。いいサーフボードが手元にあるし、自分としてもサイズの大きな波の方が優位だと思う。当然サンセットは、自分にとって最高のゲレンデ。これまで優勝、3位、そしてほとんどの年でクオーターファイナル以上に進んでいるからね。自分のサーフィンのスタイルに合うんだと思う」

もう1人の同率5位入賞は過去6度バンズ・トリプルクラウン・チャンピオンに輝いたサニー・ガルシア(ハワイ)だった。セミファイナルでジエッツとパタッチアに敗れたガルシアだったが、それでもバンズ・トリプルクラウン・チャンピオン争いには残った。
バンズ・トリプルクラウンの次戦は、ハレイワから北に11キロ走ったサンセットビーチで11月26日から12月6日まで開催されるバンズ・ワールドカップ・オブ・サーフィンとなる。

バンズ・トリプルクラウン・オブ・サーフィン・ハイドレイテッド・バイ・ビタミンウォーターは2012 ASPツアーの最終ステージである。明日は基本的にすでレイデイと決定しており、早ければ月曜日にイベントが開幕する可能性がある。

第30回の記念大会を迎えたワールドクラス・サーフィン・シリーズ・イベントのバンズ・トリプルクラウン・オブ・サーフィン・ハイドレイテッド・バイ・ビタミンウォーターだが、今年のシリーズ合計の賞金総額は$100,000のボーナスを含み、$1000000に上る。さらに副賞として、ハーレー・ダビッドソン製のオートバイ、そして$10,000 相当のニクソン製の特製ウォッチが与えられる。バンズ・トリプルクラウン・オブ・サーフィンを構成する3つのイベントすべての公式ウェイティング期間が2週間設けられており、それぞれのイベントで全ヒートをこなすに必要な日数は、エクセレント級のコンディションの中の3〜4日必要となる。

イベント開催などは下記公式サイトを参照願います:

http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/
http://facebook.com/vanstriplecrownofsurfing
Twitter @vanssurf using #VTCS
Instagram @vanstriplecrownsurf #VTCS

ツアーに関してさらに詳しい情報は下記サイトを参照願います:

http://www.aspworldtour.com/

Reef Hawaiian Pro最終公式結果:

FINAL
1st – Sebastien Zietz (HAW) 17.76pts – $40,000
2nd – John John Florence (HAW) 14.70pts – $20,000
3rd – Fredrick Patacchia (HAW) 13.50pts – $12,000
4th – Alejo Muniz (BRA) 8.70pts – $10,000
Semifinals (3rd place =5th overall; 4th place =7th overall)
SF 1: Sebastien Zietz (HAW) 15.43pts ; Fredrick Patacchia (HAW) 15.03pts ; Sunny Garcia (HAW) 11.36pts ; Kolohe Andino (USA) 9.07pts
SF 2: John John Florence (HAW) 18.00pts ; Alejo Muniz (BRA) 17.70pts ; Bede Durbidge (AUS) 17.27pts ; Tom Whitaker (AUS) 12.17pts
Quarterfinals
QF 1: Sebastien Zietz (HAW) 14.90pts ; Sunny Garcia (HAW) 13.10pts ; Jeremy Flores (FRA) 12.87pts ; Brett Simpson (USA) 12.50pts
QF 2: Fredrick Patacchia (HAW) 11.17pts ; Kolohe Andino (USA) 11.16pts ; Matt Wilkinson (AUS) 9.07pts ; Cory Lopez (USA) 6.20pts
QF 3: John John Florence (HAW) 16.87pts ; Alejo Muniz (BRA) 13.27pts ; Ezekiel Lau (HAW) 12.13pts ; Jadson Andre (BRA) 2.80pts
QF 4: Bede Durbidge (AUS) 11.40pts ; Tom Whitaker (AUS) 11.10pts ; Perth Standlick (AUS) 9.20pts ; Dusty Payne (HAW) 8.10pts